会長挨拶
栃木県女子神職会 会長 葭田容子
栃木県女子神職会が歩み始めて、八年が経とうとしております。
現在、当会には三十九名の女子神職が在籍しております。会員の中には、神職歴が四十年以上という経験・知識が豊富な方もいらっしゃいます。
在籍する女子神職の多くは、男性神職と同じように、全国の神社を統括する神社本庁より神職としての資格を拝命致しております。皆、氏子崇敬者の皆様と神社との仲取り持ちとして、日々心を込めて神明奉仕に励んでおります。
男性神職のみが神明奉仕をしていた時代に神社に欠けていた部分、また女子神職だからこそ気がつく部分が、近年多分にあるように感じております。
女子神職の細やかで優しさ溢れる社頭での対応や御祈祷の様子は、今の混沌とした時代、様々な悩みを抱えて参拝する方々や氏子崇敬者の方々から、以前より神社の存在が身近になった、親しみやすくなったという声を戴いております。
神社界において、女子神職の存在はまだまだ小さなものです。しかし、諸先輩方の豊富な経験と若い世代の眩しい行動力が、序々に大きな一つの力となり、これからの時代に求められる女子神職として、また神様と皆様との仲取り持ちとしての姿を生涯求め続けてまいりたいと思います。
設立の経緯
平成元年 |
全国各地の女子神職会が一堂に集まり、「全国女子神職協議会」を発足。 県内に於いては、各支部の女子神職が定期的に集まり、神宮での研修や他県で行われる女子神職の研修会に参加。県外女子神職の方々と親睦を深めるが、諸般の事情により発会には至らず。 |
平成15年7月 |
栃木県神社庁長(当時)吉田健彦(日光二荒山神社 宮司)様に、御指導を賜り、又各方面の方々から多大な御支援を頂戴し、栃木県女子神職会設立の承諾を受ける。 その後、初代会長となる櫻岡静子様や、長年女子神職として県内で活動されてきた安蘇谷雅子様、荒川濱子様を中心に発起人会を立ち上げ、設立の準備活動を始める。 |
平成16年3月 | 栃木県神社庁理事会において、栃木県女子神職会設立が承認される。 |
平成16年5月7日 | 栃木県女子神職会発会 (当時の会員は、37名)。 栃木県は、全国で44番目の発会となった。 発会式当日は、神社庁神殿において奉告祭を行い、その後宇都宮二荒山 神社会館にて設立記念式典を開催。栃木県神社庁長様を始め、県内宮司様、全国女子神職協議会役員様、関東地区の女子神職の皆様など、多くの方々の御臨席を賜り、盛大に行うことが出来た。 |
発会以後、毎年女子祭式研修会を開催し、関東地区内で行われる女子神職研修会への参加、また県内氏子崇敬者への教化活動や、神社庁諸行事への積極的参加等の活動を行っている。 |
設立五周年記念誌